ジムニー 謎のエンストとISCV清掃 JB23
先日中古で購入したジムニーJB23なんですが、
このクルマ中古でそれなりに古いクルマなんで色々と問題があるんですよ。
ウチのガレージはクルマを入れる時は必ずバックで入れないといけませんが、
ハンドルを切りながらある程度車体を入れたら、
切り返して前進させて、再度ハンドルを切りながら
バックしないと入れる事ができないんですよ。
で、この時になぜかローからバックに入れるタイミングで回転数が500rpm位まで落ちて、
エンストすることが時々あるんですよねぇ。
(ハンドルをフルに切っているのでパワステの関係でアイドリングが一瞬下がるのかも…?)
最初はこのクルマは強化クラッチが入っててクラッチが重いのと、どうやらジムニーは
半クラの範囲が狭いとの情報もあったもんで、
私の半クラがヘタなだけなのかもしれませんが…。
慣れの問題と思ってたんですがねぇ…。
通勤とかで普段乗っていると、
信号とかで停まった瞬間の回転落ちが微妙な気がするんですよ。
一旦止まって妙にゆっくりと下りていくような…。
一応最後は950rpm位でぴったりと落ち着くんですがね。
このような仕様と言えなくもないんですがね、
どうも、しっくりとこないんですよね…。
というわけで、アイドリング領域をコントロールしている、ISCVというパーツを掃除してみましたよ。
エンジンルーム、スロットルボディの下の(赤矢印)にある円筒形の物体なんですが、
ジムニーは整備性がよくアクセスしやすいですね。
一般的なクルマなら、スロットルに繋がっているホースを外して直接クリーナーを流しこむところなんですが、
スズキ車はISCVにクリーナーが入ると、
絶縁部が溶けてショートし、最悪ECUまで壊れてしまうという事なので厳禁ですよ!
という訳で一旦外して清掃するんですが、
一応私は、ISCV外しは以前所有のクルマで何度もやっていたので楽勝かと思っていたのですよ……。
二つあるビスの手前の方は一発で回ったんですが、
奥の方は外れないんですよ。
こういう奥まった所のビスは、
一般的なドライバーでは押さえる力が逃げ、
ネジ頭をナメやすいんで、
最初からショートタイプのラチェットで挑んだのですが、固着して全くダメですよ。
潤滑剤を吹いたり、手を変え品を変え試しましたが、
全く歯が立ちませんよ。
もうやめようかとも思いましたがね、ここで退いたらねぇ…笑
まだ手はいくつかありますよ。
そうです、ショックドライバーですよ!
(あの打撃で先が逆回転するやつです。私はあの快感がこよなく好きでしてね…)
そうと決まれば作業スペースを確保しなければいけません。
直線上にある、ヒューズボックス、ステー、バッテリー、その他を外してスペースを作りましたよ(青矢印)。
ガンガン叩きましたが、ネジ頭がどんどんナメていくばかりで…。
今までコレが利かなかった事は無かったんですがね、
まぁ相手が小さ過ぎて脆かったら、こんなもんでしょう。
最悪、スロットルボディを外してエキストラクタードリルで外すか、
いっそのこと、貫通させてタップをたてるなんて事も考えましたが、
今まで使った事がないツールを思い付きましたよ。
意外と皆さんお使いかもしれませんが…。
私はこの手の物は昔から知ってはいましたが、
信用しておらず、こんなモノで外れるんなら、
ペンチでも代用できると思っていたんですよ。
でも、あまり時間も労力もかけたくないもので、
もしかしたらと藁にもすがる気持ちで、
ホムセンまで買い行きましたよ。
さて、気を取り直して、使っみたら…、
パキッ…!?
……。
なんだったんですか、今までの苦労は…。
いやいや、ショックドライバーが利いていたんですよ…嘘
※「おめでとうございます!
今からあなたを工具棚の一軍入りにして差し上げましょう。」
で、コイツがとれたての…。
※「もうあなたは用済みです。とっとと消えなさい!」
前置きが長くなりましたが、
やっとのこと取り外した、ISCVです。
先がドロドロでその上、半透明の油分もベットリです。
拭いたらこんな感じですねぇ。
ISCVが刺さっていた部分は油分がたまっていますね。
クリーナーを染み込ませた綿棒、ティッシュ等で清掃しましたよ。
(このオレンジのパッキンは無くしたら、単品では注文出来ないそうなので紛失注意です。あと、劣化で固くなっている場合があるのでちぎらないように)
どうせすぐ汚れるのでこの位で勘弁しときますか。
あとは外したパーツを元に戻して(用済みのビスは同じサイズの手持ちが無かったので、もうしばらく働いてもらうことにしました 笑)、
次はISCVの手前にあるこの部分(赤矢印)。
この蓋を外して中のパーツを清掃しますよ。
(ここは裏にクーラントが通っていて、水温が上がると中のコイル状のバイメタルが膨張して弁を閉じ、空気の吸入を抑制する事でファーストアイドルを下げる装置。要は暖機前のアイドルアップを司どるものと思います)
ピンボケしてて申し訳ないですが、これがプラスチックの弁です。
こちらも真っ黒で油ベットリですね。
中の方も清掃しますよ。
あと、スロットルバタフライ付近の汚れの方は、
以前インタークーラーを外したついでに清掃したので今回は見送りました。
ECUのリセットはバッテリーを外していたのでOKでしょう。
ECU再学習は、前の車の時はしてもしなくても変わりなかったので、今回はとりあえず無負荷で5分ほどやって終わりましたよ。
さて、実際試乗してみると、
……?
ほとんど変わりありませんねぇ。
停車するときの回転落ちが良くなったかもと思えますが変わり無い感じですね。
車庫入れの時の回転がストールしそうになるのは全く変化なしでしたよ。
本当に半クラがシビアなのか下手なんでしょうねぇ…。
まぁ、掃除できただけでもよしとしますか。
でも現実は、薄々気付いてはいたのですが、
このクルマ、オイルが消費が多いんですよ。
白煙も吐いていますし、プラグも変な焼け方していたので換えました。
多分、燃焼室に入ったオイルが燃えて、プラグを汚してるんでしょう。
アイドリングのバラつきとか、不整脈みたいなのは感じませんが、
オイル下がりでプラグがオイルまみれで失火しているとか
…考えられそうですね。
こまめにプラグチェックしてみないといけませんねぇ。
とりあえず、オイル消費を直さないと…。