アルトワークス HB21S改 ギアが入り難い症状を直してみた
私の通勤車のアルトワークスなんですが、最近5速とバックギアがとても入り難くなりました。
それだけではなく、シフトを右に倒すのも固くなり、時々そのまま自力で戻らなくなりましたよ。
これは、いけませんねぇ。
とりあえず、簡単なところから見ていきましょうか。
もう、中古で買った時ですから、10年位前でしょうか、自作でシフトストロークをショート化したしたところが悪さをしているのかと思い、センターコンソールを外してチェンジ機構の部分を見てみますが特に異常ありませんねぇ。
やはり、シフトリンケージブッシュがヘタってきているのでしょう。
シフトリンゲージブッシュにたどり着くまでに、インタークーラー、インタークーラーステー、バッテリー、バッテリーの台座などを外さないといけませんよ(後で分かりましたが、バッテリーと台座だけでいけました)。
なんとめんどくさい事でしょうね。
で、これが、問題のブッシュなんですが、見たところ大丈夫そうです。
目視では見えにくい場所なので外してみないと…。
とても狭い所なので、工具が使えそうにありませんねぇ…。
親指で押し出してみたら、見事にとれましたよ。
(私の握力は53kgです。)
見たところ、少し亀裂が入っているところがあるだけで特に問題無さそうでした。
とりあえず、矢印の最初から空いている緩衝用の隙間(?)にゴム板を接着剤付けて挟み込みましたよ。
これで数日乗ってみたんですが、ダイレクト感は増したものの、やっぱりシフトを右に倒した時の感触は硬いままですねぇ。
どうしたものかと、色々試してみたら、どうもクラッチを踏んでいるときが症状が酷いようです?
はぁ? 大体分かりましたよ。クラッチワイヤーのどこかの部分が、シフト操作の時に当たっているんでしょう。
ほら御覧なさい、クラッチワイヤーブラケットと隣のシフトの操作機構(何て名前なんだろ?)がベッタリくっついていて、シフト操作の邪魔をしているみたいですよ。
試しに間に厚紙を差し込もうにも入りませんか。
ブラケットのボルトを外して横に向けてみたところ…、
あら、シフト操作で擦れた跡がありますねぇ。
長年のクラッチ操作で歪んでしまったのでしょうか?
ワイヤーまで外し、取り出してみたら…
なんですと!?
やっぱりクラックが入ってるじゃないですか!
とりあえず、溶接して塗装してみましたよ。
裏側も同様に。
取り付けてみたら、ほらこんなに隙間が空いてますよ。
これで干渉はありませんね。
早速、通勤で乗ってみましたが、
素晴らしい!!
まるで別のクルマに乗っている様ですよ。
5速ギアも何の問題も無くスッと入るし、バックギアも同様です。おまけに他のギアも入り易くなりましたよ。
元はこんなに軽かったんですねぇ。慣れとは恐ろしいもんです。
これは通勤が楽しくなりました。
そう言えば、以前クラッチワイヤーが緩んだのも、このブラケットが変形してワイヤーのストロークが変わったのが原因だったのでしょう。
そして、そのまま徐々に変形していき、シフト機構に干渉して操作に影響していたんですねぇ。
これでスッキリ謎が解けましたよ。